コップ1杯の水が“1000円”で売られているとしたら、どう思いますか?「水1杯が1000円もするなんて高いよ」という人がもちろん多いでしょう。ペットボトルの水の値段はふつう150円ぐらい。水道の水ならもっとずっと安く、水道料金は(地域によって違いますが)お風呂1杯分でもほんの数十円です。
しかし、もし今あなたがアフリカの砂漠の真ん中にいて、水筒が空っぽになってしまって、ものすごく喉が渇いていたとしたら、コップ1杯1000円の水を迷わず買うかもしれませんね。そして、きっと値段もさほど高いと思わないでしょう。
あなたの気持ちをどれぐらい満たしてくれるかによって、値段の感じ方は違ってきます。「喉が渇いたから、今、飲み物が絶対に必要だ」「技術の上手い縮毛矯正を期待以上の価格でやってみたい」・・・買いたい気持ちが強ければ強いほど、そしてそれがその気持ちを満たしてくれるものであればあるほど、値段が高いとは感じにくいものです。逆に、安くても気持ちを満たしてくれないものは、値段が高いと感じるものです。モノの値段を見るときは、単に「いくらなのか?」だけでなく、それは自分の欲求をどれだけ満たしてくれるだろうか?それ以上に価値がある技術なのだろうか?と考えましょう。欲しい気持ちと値段をしっかり見比べることは、お金を使うときに大切なことです。
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